疲労回復の基本

疲労はイヤなものですが、私たちの体に必要なものでもあります。疲労とは、体の異変を伝えるシグナルのようなもの。疲れているからそろそろ休まなくちゃいけませんよ、という合図なのです。

疲労を感じたらできるだけ早く回復するのが毎日の健やかな暮らしにつながります。疲労を回復するには、肉体疲労なら肉体を休ませなければ意味がありません。疲労回復の方法はさまざまあります。肉体が疲れている場合は、栄養と睡眠を取るのが一番。栄養といってもただお腹一杯食べれば疲労が回復するというものではありません。

バランスを考えてまんべんなく体に必要な栄養素を摂らなければ、疲労回復の効果はあまりのぞめないのです。また、食べすぎも疲労回復の敵。胃だって働いているのですから、がんばれば疲れます。食べすぎは胃に疲労を溜めるもとになるのです。特に寝る前の暴飲暴食は、本来なら寝ている間に疲労回復のために回されるエネルギーが吸収に使われてしまいます。

よく食べてよく寝ているのに疲労が回復しない、という人はこのスタイルに当てはまっているのかもしれません。栄養のバランスよく腹八分目が、疲労回復のポイントです。精神が疲れているのなら、オフタイムのリラックスを心がけましょう。誰にだってアロマなり、マッサージなり、自分なりのリラックス方があるはずです。オンとオフの転換をスパッとすることが、精神疲労の回復につながります。
井上俊彦