にんにく注射 成分

今話題のにんにく注射だからと言って、実際に打ったことがある人はそう多くはないのでは?にんにく注射(静脈注射なので、取り扱っている病院で打ってもらう必要があります)
――響きだけでも元気になれそうですが、同時に、どんな成分からできているのか気になって二の足を踏んでいる人もいると思います。にんにく注射の成分について説明して下さい。

にんにく注射は、にんにくをおろしたりつぶしたりして絞ったエキスを注射する……のではありません。

名前からだとどうしてもそんな感じのものを想像してしまいますね。かと言って、にんにく注射はにんにくから抽出したエキスではなく、科学的ににんにくに似た成分である液体を作り出し、それを注射するのです。にんにく注射の主成分はビタミンB1。

ビタミンB1は疲労回復に効果があるとされ、にんにくは当然として、豚肉などにも多く含まれています。では何故、“豚肉注射”ではなく、にんにく注射なのか?それは注射液からニンニクの匂いがするからです。ニンニクの匂いの素は「アリシン」という成分。このアリシンが注射液に含まれていると、当り前ですが、匂いがするというわけです。病院によって、アリシン(体を温める、疲労を回復する、神経を落ち着かせるなどの働きがあるとされているのです)を含まないにんにく注射もありますね。

にんにく注射(必ずしもにんにく抽出の成分を注射するとは限らないようです)の成分はこれ!と決定している訳では、決定しているわけではなく、病院によっては違っているのです。仮にアリシンが含まれているにんにく注射を打たれても、匂いは注射を打たれている時に、少しだけ感じることができる程度。他の人ににんにく臭いと思われるようなことはありません。安心なさって下さいねね。